臨済宗大本山妙心寺派巡教

秋田市下新城青崎の普蔵院で「説教会」が開かれました(平成21年6月6日(土)午前10時より)。

地域から多くの皆さんがお寺に集まりましたよ。

講師は臨済宗の大本山妙心寺より派遣された、山崎忠司師(愛媛県宇和島市観音寺住職)です。

妙心寺開山無相大師が亡くなって650年の遠諱(おんき)大法会の正当年にあたることし、開山無相相大師について説明されました。

「応燈関一流の教え」は脈々と受け継がれ途切れていないことを強調しております。

「おんき」を松原泰道師のことば「恩気」、恩に気づくことだ、とも意訳して、なるほどと感じました。

    

「本有円成仏・・・・・・」この解説はむずかしくて、わかりづらい。もうちょっと、くだけてほしかった。

このあと「祖師西来意(そしせいらいい)」の禅の難解な解説もあったが、ちょっとついていけないかな?

「心こそ心まよわす心なれ 心は心 心ゆるすな」沢庵和尚が剣豪柳生某におくったことばだそうだ。これも簡単そうでむずかしい。

しかし、「妄心」と「本心」のちがいはわかりやすい。妄心は一か所にこりかたまった心。本心は体全体にひろがる良い心。

  

「七世の父母」 人は親から生まれる。自分の両親、祖父母、三世代、四世代とさかのぼれば何と数多くの人とご縁があることか。

「逢う」の文字は山崎師が大好きという相田みつをさんの書から引用しました。逢うを写真のようにして解説してくれました。

相田みつをさんの詩を読み上げました。
相田さんの詩や書は自分が弱い人間、出来上がっていない人間、
でもその自分と真正面から向かい合って、いろんなことを教わって生きていくんだという姿勢で貫かれています。

そのことを端的にあらわした相田みつをさんの詩を山崎師は紹介してくれました。

「つまづいたおかげで」
つまづいたり ころんだりしたおかげで
物事を深く考えるようになりました
あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しずつだが
人のやることを暖かい眼で
見られるようになりました
何回も追いつめられたおかげで
人間としての自分の弱さとだらしなさを
いやというほど知りました
だまされたり 裏切られたりしたおかげで
馬鹿正直で親切な人間の暖かさも知りました
そして
身近な人の死に逢うたびに
人のいのちのはかなさと
いまここに
生きていることの尊さを
骨身にしみて味わいました
人のいのちの尊さを
骨身にしみて味わったおかげで
人のいのちをほんとうに大切にする
ほんものの人間に裸で逢うことができました
一人のほんものの人間に
めぐり逢えたおかげで
それが縁となり
次々に沢山のよい人たちに
めぐり逢うことができました
だからわたしのまわりにいる人たちは
みんな よい人ばかりなんです


山崎師から相田みつをさんのすてきな詩に出逢うことができました。
ありがとうございました。

  

「観世音菩薩」「観自在菩薩」の違いを説明。

最後に延命十句観音経をくだいて解説してくださいました。

自分の心の中の仏ににしたがい、自分の心の中の仏から離れない

これこそ「請う其の本を務めよ」ですよ。

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